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ミューズの神を舞台袖から引っ張り出すのは、結局、音楽への愛。「指揮者の知恵」を読んで。

オーケストラの指揮者って、指揮棒で拍子を取る以外に、何をしてるんだろう。
音楽に酔ったり乗ったりしているだけのように思えますが。

...というクラシック初心者の疑問を解き明かす本だと思って読み始めました。

指揮者の知恵(藤野栄介著)。

指揮者は指揮棒一本でオーケストラを自由自在に扱い、聴衆が感動する音楽を創造する神様のような存在に思えますが、その前に、プロともなると各楽器奏者自身が並外れたレベルにあるということを忘れてはなりません。

極論すれば、プロのオーケストラは、指揮者などいなくともコンサートマスターの合図くらいで、一定レベルの演奏はできる。

だから、初顔合わせの指揮者ともなれば、オーケストラの団員は、どれほどの力を持っているか、お手並み拝見と値踏みをされます。

しかし、それを凌駕する音楽性と音楽への情熱、指揮者自身の個性をもって、一曲の音楽を創りあげなければならない。

オーケストラがその指揮者が尊敬に値するかどうかを判断するのは、創造的な音楽の世界へ導く力があるのかないのか、音楽へにどれだけ愛情を持って、真摯に向き合っているのかということ。

と、こんな話を通して、オーケストラのリーダーとしての資質と条件を語っている一冊でした。

演奏の途中で、演奏家がミスをすることは一流であっても避けられない。
ピアニシモの中、聴衆の一人が、財布の小銭をばら撒いてしまうこともあった。
屋外で、恐ろしいほどの雷が鳴ることもある。

こんな時でも、指揮者は演奏を止めない。

アクシデントに動揺するのではなく、次の音をどう響かせるか、一瞬一瞬の目の前の音に最善を尽くすのが、指揮者であり、リーダーだ。

いい人生の作り方にも似てますね。

それにしても、いまは指揮に関するこんな入門書がたくさんあるから、うらやましい。

高校生で吹奏楽の指揮者をやっていた時分には、もっとしかつめらしい専門書で、指揮のなんたるかを追及したけれど、ほとんどわからなかったもの。

久々に、岩城宏行さんの著書でも読んでみましょうか。
あ、音楽への愛でいえば、山本直純さんも。

映像は、カルロス・クライバーを探し出すことにする。


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